Branding
Designer/ArtDirector YukiTaruma


1.ブランド名の意味を再定義

ブランディングを行なったのは「NIKKEI MARKS」という会社で、元々はNIKKEIという親会社の名前にMARKSを足す形でつけられた社名でした。この社名にはなぜその名前を使っているかという理由が明確に決められていなかったため、その意味を再定義するところから行いました。

1-1.MARKの単語の意味を振り返る

まず最初に、MARKSの言葉が元々持つ意味を振り返ってみました。分解するとMARKという言葉の複数形になるためMARKの意味を振り返ります。
すると意味には以下のようなものがあることがわかります。

  • 跡[へこみ・印・マーク]を付ける
  • 記録する
  • マーク[印・標識]を付ける
  • (指し)示す
  • 示す、知らせる
  • 特徴付ける、目立たせる、際立たせる
  • 跡、印、点、線、へこみ
  • 特徴、印

など…

MARKの意味は複数存在しますが、全体的に共通することとして人間が何か目的を持って印をつける行為やその名称のことを指すものだということができるでしょう。
人が何かに印をつけることの意味は様々だとは思いますが、何かを思考するための基点になるものだと考えることができるでしょう。

1-2.MARKSが複数形であることについて

1-1で振り返った意味を踏まえてこれを「MARKS」と複数形にしている意味とは何なのかを考えます。
MARKという思考の基点になるものが複数あるということは、点が複数あることになりますが、よく例えられるこんな言葉があります。
「点と点が繋がり、線となる。せんと線が繋がり、面となる」
複数の何かを繋げていって、実態が浮かび上がり、大きな意味を持ち始めるということの例えですね。
ありきたりではあるものの、この表現はこの企業に当てはまると考えました。

1-3.この会社においてMARKSが示すもの

1-1〜1-2でMARKの単語の意味、MARKSが複数形である意味を振り返りました。この企業においてその意味はどのように当てはまっていくかを考えます。
MARKSは不動産業を中心としてリノベーション、注文住宅、新築建売などの住宅業界の事業、月極め駐車場やコインパーキングの運用などを行っています。
考え方としては、この領域にとどまらず様々な暮らしに纏わる事業を作っていきたいとのことでした。

MARKSでは暮らしに関するあらゆることに着目し、それを深掘りしていき、既存の事業と繋げていっています。暮らしを「マーク」し、「マークス」にしていっているのだなぁと、思いました。この言葉の定義をした後に、キャッチコピーとしてこのような言葉を作りました。

一つの事業にとどまらず、暮らしに関する様々な未来を作っていきたいという企業精神を示すものです。


2.ロゴマーク

上記のコンセプトも踏まえ、ロゴマークへ落とし込んでいきました。

2-1.モチーフ

ロゴを作るにあたってマークを作るからには、もちろん何かの意味を持った形が必要です。
MARKという言葉の意味として「印をつける」という意味合いがあるように、印をつける記号のようなものをモチーフにしようと考えました。
今回の場合は、GoogleMapなどでもあるような地点に印をつける「ピン」のようなものをイメージするような形状を作っています。

このピンのような形状と、アルファベットのMを掛け合わせたような形としてこのような形を作り、ロゴとしました。

2-2.色彩

MARKSではいぜんからロゴの中に赤を部分的に使っていましたが、今回のリブランディングではそれをさらに強調し、赤一色としました。
文字通り「MARK」として際立つためには形とともに色もはっきりわかるものへフォーカスしています。
様々な展開物にこのマークがついたときにも、ブランドのものであることをより認識しやすくなりました。

2-3.変形による展開

ロゴを軸とした、様々なものへの展開性能を発揮するためにこのロゴは変形してもイメージが変わらないものとして設計しています。

このような設計にすることで、事業ごとにいろんなロゴを展開していくときにもその文字列の大きさに応じて変形させ、常に同じイメージを保ち続けることが可能です。


Client : 株式会社NIKKEI MARKS
Art Director / Designer : YukiTaruma