1. 社名の再検討

1-1. 旧社名の意味を整理

横浜を中心に「株式会社NIKKEI」として活動を行なってきたこの企業名を、グループ会社が増えるに伴い、ホールディングスとなりその名前を再定義することになりました。
今まで使ってきたこのNIKKEIの名前がどのように決められたものなのかをもう一度整理し、次の名前をどのようなものにするかを考えていきます。

社長へのヒアリングで、社名のもともとの由来は創業者の祖父が経営していた会社「株式会社日京」(現株式会社ナップス)の名をもらってつけられたものだということがわかりました。

では、この「日京」にどのような意味を持たせていたのかをさらに調べるため、ナップス創業者の書籍を調べたところ「京」の字を「けい」と読むのが横浜地域の地名ならではの表現=横浜らしさという意味でつけられたものだとわかった。
「日」の字は取り扱っていた商品の「日産」からとってつけられたものでした。

もともとの意味自体は自動車メーカーの名前が由来に入っているものの、文字列としては特徴のあるものだと思いました。

NIKKEIとアルファベットで表記をしていましたが、さらに「日京」の字まで戻し、「日京ホールディングス」とするのは良いのではないかという話でまとまりました。

1-2. 社名の意味を再定義

この社名に戻すにあたり、社名にどのような想いを込めることができるかどうかをもう一度考えることにしました。
後付けのように思われるかもしれませんが、たまたまつけられたものだとしても会社の名を表す象徴として力のある意味が必要であると考えました。

1-3. それぞれの文字の意味を整理

「日」「京」それぞれの意味をもう一度調べ直し、漢字の成り立ちがそれぞれ「日=太陽」「京=高い建物」を示すものであることがわかりました。

「日」が太陽を示すというのは日本人であれば共通の認識であるとは思います。
「京」の字は「高い建物」を示すわけですが、文字を作られた当時のことを考えると「高い建物」というのはそもそもかなり繁栄している場所にしか存在し得ないものであったのではないでしょうか。
この文字自体は「京(きょう)」と読み、「京都」を示すことがあるほどに、繁栄そのものを意味する言葉であるように思えます。
つまり、繁栄の象徴と捉えてもよいのではないかと考えました。

さらに、この二つの文字を使った一つの漢字として「景」という文字があります。
この「景」は今では「景色」のような眺めを表す言葉ですが、もともとの読み方に「かげ」という読み方があるようでした。
では「影」とどのような違いがあるのでしょうか?

「景」=日によって映し出されたものの表側
「影」=日によって映し出されたものの裏側

このように二つは隠と陽の関係で二つの漢字に別れているようでした。
つまり「景」の字が示すものは「繁栄した街を日が象った姿」ということなのではないでしょうか。

2. コンセプトの定義

日によって象られるという意味、上に日、下に繁栄の図から日本神話の太陽神が地上のあらゆるものを産んでいった話掛け合わせ、形態をつくるコンセプトにしてみてはどうかと考えました。

NIKKEIが今まで行ってきた不動産業は、街の中が発展するための地盤そのものを広げていく事業と言えると思います。
それを象徴するロゴをつくるということをデザインのコンセプトとしました。

3. ロゴデザイン

ロゴの形は、丸い日の形から一つの点(繁栄)が産み落とされることを抽象化したようなものを作っています。

これをさらに「景」の字を抽象化したような形に仕上げ、ロゴとしました。


Client : 株式会社日京ホールディングス
Art Director / Designer : YukiTaruma

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