ZEN(禅)の智慧とテクノロジーを掛け合わせたサービスを作る会社「株式会社ZENTech」を立ち上げるにあたり、ブランディングを行いました。

1. ZENTechとはどのような会社か

ZENTechは、その社名の由来の通り「ZEN×Technology」を示しています。禅の考え方が現代で再び再評価され始めた昨今、現代ならではの伝え方・学び方を作っていき、飛躍させていくことを目指す会社です。

古くから日本で親しまれる「禅」はどこか歴史の一部のような認識があり、過ぎてしまった話のような語られ方をされることがあります。

しかし、昔も今日も変わらない人間の本質的なことを教える考え方が多く、現代でも、現代にこそ必要なことが詰まっています。
それを、現代ならではの形で世の中に役立てていく会社が「ZENTech」です。

2. どのようなイメージづくりの要素が考えられるか

(1.)の前提を踏まえた上で、この企業がどのようなイメージを作っていくべきかを考えました。

2-1. 禅を示すイメージ

禅を示すイメージとして象徴的なものとして「円相」があります。禅では「悟り」「真理」「宇宙全体」などを表します。「禅とは何か?」と聞かれると、すべてがこれに集約されるという。
禅を表現するにあたり「円」は特別な意味を持ち、この表現を汚すことなく使っていくことが大切であると考えました。

2-2. Technologyの表現

テクノロジーを表現するという試みは、現代では様々な表現方法で行われています。それはカラフルな色を使用したグラフィカルな表現が多く見られます。しかし、今回のロゴではそのようなものは適切ではないと考えます。

禅の円相を要素に入れるとすれば、もっとより本質的なところまで落とし込み、シンプルな表現を探るべきであると考えます。

(コンピューター)テクノロジーのもっとも本質的な部分とはなにか?と考えてみたときにこの概念に行き着きました。

「01」(二進数)

コンピュータというものの始まりは、あらゆるデータをこの0と1に置き換えて処理をする二進数の概念が非常に大切な要素であり、コンピュータというものの最も本質的な要素なのではないかと考えました。

3. ロゴデザインに落とし込む

(2.)までの前提を踏まえて、ロゴデザインに落とし込んでいきました。

禅の「円相」と二進数の「01」を掛け合わせ、新しく、日本的とも言えるようなデザインを目指しました。

ロゴに併記する文字は、Helveticaを採用しました。古すぎるようなイメージもなく、先進的すぎることもなく、フラットなイメージを持てる文字で、世界的に広く使わるイメージの振れが少ないものが良いと考えました。

4. 展開

ロゴデザインのイメージをもとに、様々なツールへ向けて展開させていき、ブランドの隅々までイメージを浸透させていきます。

それを考えていた時に「二進数」があらゆるものを置き換えることができることが、表現に使えるのではないかと考えました。

二進数とはつまり一つの言語なわけですから、当然0と1のみであらゆる言葉を示すことができます。それをもとに解読は難しいものの、意味のあるグラフィックパターンを制作できるのではないかと考えました。

全体的に色は使用せず、白と黒のみのスタイリッシュな展開物で統一しています。


Client : 株式会社ZENTech
Art Director / Designer : YukiTaruma